気になるところ
1)左臀痛、動作痛でどの瞬間なのかは自分でも不明
2)数年ぶりに趣味のランニングを再開した
3)負荷的には4~5km程度で、自身ではそこまで過負荷していないつもり
仮説と検証
1)立位姿勢評価
前額面:特にない
矢状面:前方頭位・亀背(猫背)
多裂筋と腸腰筋の同時収縮でないのけ反る努力的姿勢、脊柱起立筋を使った同側運動性リズムの姿勢。
2)立位動作評価(+:所見あり)
前屈:腰椎の屈曲(+)胸椎の動きで前屈姿勢を作る
伸展:胸椎の伸展(+)下部腰椎の動きでのけ反る姿勢を作る
回旋:(ー)特に左右差は無い
立位矢状面評価から
前方頭位と亀背姿勢があり、その重心位置を保持するため、姿勢戦略を下部腰椎動作で補っているようにも見えた。
作用する起立筋が過緊張を起こし、腰部触診を行うもその様が伺える。
更に下部腰椎だけの姿勢戦略を起こしている理由として、胸椎の伸展制限があり、長きにわたる安楽姿勢の継続ほか、ボディイメージの定着とともに椎間板の圧縮方向への圧力、結果亀背を起こし胸椎伸展制限を起こしている。
その伸展制限をなるべく起こそうとしているのも脊柱起立筋群と言う事も考えられる。
3)下肢の評価
股関節の動作確認で、右股関節操作中に左臀部への発痛あり、パトリックテスト・ゲンスレンテストにて評価を行う。(+)
左患側の仙腸関節への痛みを認めた、更に確認を行うと左腸骨が前方回旋している事も認める。
コンディショニング
1)脊柱起立筋の弛緩エクササイズ
2)胸椎伸展エクササイズ
3)多裂筋+腸腰筋促通tr
4)左股関節の屈曲外転を伴うPNF
備考
左臀部の痛みは消失。
趣味位のランニング再開からの健康管理をされたとの事、運動前後のストレッチなどしっかりされ、急激な負荷を掛けない様にお伝えしました。
それと先ずは姿勢制御の問題もあり、重心コントロールの変調から更なる痛みを作りやすい、胸椎の伸展エクササイズもご自宅にて行う事も推奨いたしました。