気になるところ(7日経過後)
経過観察ポイントは
- どれだけ安静痛が鎮静され日常生活が改善されたのか(NRS評価)
- 痺れ、力抜けなどの神経症状の増減
- 前回帰宅後すぐアイシングを行う、翌朝にはNRS10→5にはなった
- 以降漸進的にNRS3にまで好転する
- しかし重量物の持ち上げなど痛みが戻りNRS5まで戻る瞬間がある
- 座位他安静時に痛みが増強する
- 歩行や動作時にあった脚の力抜けと痺れ感は消失
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
上部胸郭左回旋
腹部右回旋
からの右前鋸筋、左外腹斜筋のオーバーストレスを感じた。
但しこれは腰痛からの代償姿勢が大きいかもしれない、今後も確認要す
矢状面
頭部の過伸展→脊柱起立筋優位の抗重力伸展活動を起こしていた。
前回の問題姿勢は認めなかった。
直立腰椎
仙骨カウンターニューテーション
腸骨後傾
股関節軽度屈曲
膝関節軽度屈曲
床面に対してインナーマッスルが効率良く、順番に収縮を起こし立位保持しているのか?問題で、体幹回旋運動で胸椎の椎間関節を活かした日常生活動作が出来ていない可能性が有る。
つまり代償性で腹圧を自身が抜いて生活している→腰部の支えが骨中心になる→障害可能性部位
2)動的評価
屈曲:(+)痛みとROM制限
伸展:(+)胸椎ROMが無く座面を起点にのけ反る、更には頸椎の伸展協調運動も認めない
回旋:痛み誘発の可能性が有りテストは行わない
先ずは消炎にてQOLが向上した。
更に運動範囲が広がる事で腰椎への刺激や過負荷が少ないようにコンディショニングの計画を立てた
- 腰椎の骨支持→腹圧UP
- 股関節の屈曲動作拡充
- 股関節伸展他は2が拡充されたのち漸進的に行う
コンディショニング
- 着座トレーニング
- ハムストリングスー殿筋の伸展エクササイズ
- 神経滑走性エクササイズ
備考
ホームエクササイズの為に院で指導を兼ねて行う→前屈痛が消失で座位からほぼ前屈出来なかった動作→胸が前腿へ着くくらい可能
但し、伸展動作は痛み残存で目標通り段階的に行う。
この事からも、腰椎椎間症からの脊柱管狭窄系の痛みが残存している事が分かり、今後その部分を改善する必要性が有る、しかしながら初回時の大腿痺れや歩行時の脚の力抜けは消失した事はアイシングを評価したい。
これからがコンディショニングの本番である
本来なら更に7日後のご来院を当院は勧めたが、ご本人様のご意向で連絡待ちとなるも1か月以内には必ずご連絡を頂けたらとはお伝えした。