気になるところ(経過21日)
右お尻の痛み
- 前回初回時に筋リリースされた梨状筋が帰宅後痛み増大
- インフォードコンセントでその問題も説明していたので落ち着いて対応できた
- 翌日より動作痛(起立・寝返り・長時間座での圧迫)を感じにくくなる
- 3週間経過した現在は生活に支障がない程度にNRS9→1
- 胸椎伸展エクササイズは自宅で毎日している
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
胸郭左回旋
矢状面
やや前方頭位
股関節軽度屈曲
膝関節軽度屈曲
追記:骨盤後傾が好転し腹圧が若干UPしたように思えた、体幹左回旋があり右側方胸腹部の軟部組織の緊張が伺える
2)動作確認
屈曲(-)
伸展(+)伸展時に胸椎の追従性が少なく、頭頚部までのけ反りしにくい
回旋(+)体幹右回旋がやや困難
追記:胸椎の伸展ROMはわずかに改善された、体幹の回旋制限も改善はあるものの残存、これらの機能回復から四肢の自由度低下と代償性過負荷を減少させる必要がある。
3)梨状筋症候群についての評価
- ボンネットテスト(±)テスト終盤、関節可動域終末辺りで発痛
- フライバーグテスト(±)テスト終盤、関節可動域終末辺りで発痛
- 梨状筋自体の加圧痛(+)前回よりは減少しているが、組織短縮の硬さを感じた
追記:上記からホームエクササイズにて頻度を高め梨状筋のストレッチを行う必要がある。
コンディショニング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 右前鋸筋ー外腹斜筋リリース
- 股関節伸展エクササイズ
- 膝関節伸展エクササイズ
- 膝関節背屈エクササイズ
- 梨状筋伸展エクササイズ
備考
コンディショニング後にボンネット・フライバーグテスト(ー)ほぼ陽性反応が出なくなる。
そもそもの今回発症要因を考える。
いつも立ち仕事をされて座る事が無いとの事、なのに何故臀部圧迫のような問題点なのか?ここがポイントの気がしてならない。
つまり立位姿勢の問題があるのでは?と考えるのが自然かもしれない、その中でお話しくださったのが「立位安楽姿勢時に右脚へ体重を掛ける癖」である。
そうなると体幹機能が低下+股関節過外旋だと下肢や殿筋で身体を支えれない、リスクとして床面方向から考え足部―下肢は筋力で支えれても、臀部は骨盤後傾し殿筋が緩んで支える機能低下、ならば代償から股関節周りのインナー内閉鎖筋・外閉鎖筋ほか梨状筋の過活動を強いるのでは?と考えるのである。
今後はその機能低下の発症機序を考えメンテナンスを1か月後に行いたいと伝えた。