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右お尻の痛み 60代 女性 会社員(製造業)

気になるところ

 

右臀部痛

  • 車の運転20分程度で右臀部に奥深く強い痛み
  • 起立時にも痛み
  • 就寝時に寝返りでも発痛
  • 過去10年以上前にも同様の痛みの既往
  • 今回はたまらないので整形外科に受診
  • 腰部の神経症状を疑われるも画像所見なし
  • 所見無いため、鎮痛剤以上の処置も無し
  • 以前ハリ治療には行くも、好転が無かった印象から今回は整体院を探す
  • カイロプラクティックなど骨を操作されるのは嫌い+通いやすい近所を探す
  • ネットで探していたらスポーツ整体と言う事で該当するのか?であるが連絡

 

 

評価と仮説

 

色々と悩まれてかつ初めての整体と言う事で、インフォードコンセントをしっかり行い不安を取り除き評価に移る

 

1)姿勢評価

 

前額面

胸郭左回旋

※追記:体幹が左回旋するとCKCである足底ー右股関節は外旋位へ誘導されやすい(股関節過外旋)

 

 

矢状面

前方頭位

胸椎屈曲

骨盤後傾

股関節軽度屈曲

膝軽度屈曲

※追記

足底部MPへの皮膚肥厚、踵皮膚が柔らかい事からも前荷重している姿勢が分かる

 

動作評価

屈曲(ー)

伸展(+)胸椎の伸展ROMが極度に少なく、頸部へも伸展運動波及しない

回旋(+)体幹右回旋ROM低下、右外腹斜筋・前鋸筋のオーバーストレス

 

右臀部近辺の問題部位評価

  1. 梨状筋症候群の疑い(主訴・姿勢評価ほかから)
  2. ボンネットテスト(+)
  3. フライバーグテスト(+)
  4. 梨状筋自体の加圧で痛み、対側健側側はほぼ無痛
  5. 梨状筋症候群の疑い濃厚→エクササイズにて伸展すると痛みが軽減することが分かる

 

 

コンディショニング

  1. 梨状筋伸展エクササイズ
  2. 胸椎伸展エクササイズ
  3. 右前鋸筋ー外腹斜筋リリース
  4. 呼吸法からの腹圧向上

 

 

備考

 

7日後に経過観察を行い、今回の仮説がどうなのかを再検証し予後観察を行いたい。

 

ドライバー(一次原因)は姿勢にあり、また胸郭の左回旋からの股関節過外旋+立位安楽姿勢時に右脚へ荷重の癖があるとの事。

ここを恒久的に改善する必要性がある。