気になるところ
両肩が挙がらない痛み
- 1年前に筋トレをして肩が痛くなる
- トレーニング種目や強度は不明、おそらくダンベルショルダープレスの様な感じ
- 元々肩こりがある
- 今回のエクササイズを思いついたのも、慢性的な肩こりを何とかしたいという思い
- 実は腰もあまりよくない、長い間台所へ立つと筋疲労の様な痛みが有る
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
胸郭右回旋
矢状面
前方頭位
胸椎屈曲
腰椎過前彎
股関節軽度屈曲
膝関節軽度屈曲
2)動的評価
屈曲(+)腰部の屈曲可動域を認めない、全体的に屈曲が浅い
伸展(+)胸椎の追従が無く運動連鎖の上行も無いため、頸椎の伸展まで起きない、L5可動性亢進
回旋(+)体幹左回旋出来ない
3)他評価
肩関節が一番のお悩みと言う事、更には胸椎の伸展運動制限もしくはアライメント異常。
両側が同時に挙上困難と言う事で、肩甲骨と胸郭の運動性消失を認めた。
アライメント評価
胸郭に対し肩甲骨が外転下制からの前鋸筋ー外腹斜筋の問題、肩甲胸郭関節の胸郭上の滑性低下での肩甲上腕関節で起こる棘上筋腱板とのインピンジメント、過負荷により痛みが増強したものと考えた。
ニアテスト(+)
ホーキンステスト(+)
コンディショニング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 前鋸筋ー外腹斜筋リリース
- ショルダープレス(無負荷)エクササイズ
備考
好転期間までにかなりの日時を費やしてしまう、加えてご高齢なのであまり負荷を掛けない様に胸椎伸展可動域確保を地道に行う事が寛容。
動作の前にAPAsがちゃんと作用する立位姿勢を作る、なので今回のコンディショニングを踏まえてホームエクササイズ化、これが一番の早道と考えた。
また後日経過観察を報告する。