気になるところ
肩の痛み
- 2か月前から痛みに気づく
- 前触れが無い
- 痛みの場所は肩峰辺りから三角筋中部繊維
- 安静痛は無い、可動痛のみ
- そう言えば挙上(肩関節屈曲)にて可動域終末に痛みがあり可動域制限を感じた
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
胸郭左回旋
右胸郭下制
矢状面
前方頭位
胸椎やや屈曲
腰椎過伸展(反り腰)
臀部後方吐出
股関節と膝軽度屈曲
2)動作評価
屈曲:(-)
伸展:(+)腰椎主導 胸椎追従しない共に胸椎伸展も運動波及起きていない
回旋:(+)体幹右回旋困難
3)他評価
肩関節周囲炎の可能性、更にはインピンジメント兆候がある事からの評価を行う
- 肩峰をニア―テスト(+)→インピンジメント兆候(+)
- 胸郭は左回旋で右肩甲胸郭関節のアライメント的には肩甲骨のユニットが後方後退(内転)しているように感じる
- 前述アライメント故に、後退した肩甲骨と胸郭との正常アライメントを維持したい、結果受動的に右前鋸筋を使い肩甲骨を前方へ出していた(代償)
- 依って、胸郭のアライメントを正常化→更に肩甲胸郭関節の代償アライメントを除去する結論付け
コンディショニング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 右前鋸筋ー外腹斜筋アプローチ
- 僧帽筋下部繊維トレーニング
備考
NRS8→2-1になったと伺い、可動域も十分確保されたので試しに背中を掻く動作とバンド通しへベルトを通すしぐさを確認。
結果、前述通りほぼ無痛との事でした。
処方として、僧帽筋下部繊維促通の為のエクササイズを処方、肩甲胸郭関節の協調動作おアライメント確保に努める。