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左肘の痛みで整形外科でテニス肘と診断されて 50代 男性 金融管理職

気になるところ

 

左肘の痛み

  • 原因不明の左肘の痛み(外側上顆炎)
  • 2週間前に整形外科に受診
  • テニスエルボーとの診断
  • アームバンド処方
  • リハビリ処方は無い
  • 症状に変化なく今回の来院

 

 

 

評価と仮説

 

1)姿勢評価

前額面

胸郭左回旋

右肩甲骨と胸郭のマルアライメントは認めない

 

矢状面

顔面の持ち上げ、前方頭位

胸椎屈曲(特に上部th1-3)

ややスウェイバック姿勢

骨盤後傾

 

2)動作分析

屈曲(+)腰椎の屈曲が少ない

伸展(+)胸椎の伸展が少ない

回旋(+)胸郭右回旋が困難

 

3)肘の評価

  1. 発痛場所が外側上顆ではなく肘頭
  2. ズボンのジッパーを上げる動作に激痛
  3. 痛みの種類はちぎれるような痛み
  4. アイシングは逆効果で痛みになる
  5. 入浴後に楽な気もする
  6. 手首も屈曲方向にかなりのROMがある、短撓側手根伸筋が硬結し伸張性が無ければ可動域が大きすぎるのもおかしい?

上記から手関節を使い短撓側手根伸筋とその起始部の評価

  1. thomsenテスト(+)但し痛みの部位が肘頭
  2. chairテスト(+)同じく肘頭への痛み
  3. 外側上顆炎の発生機序として、腕だけの動作(肩甲骨ー体幹の運動連鎖)に手もなりやすい性質がある

(+)反応が出たものの、疼痛誘発箇所が外側上顆ではない

更にはアームバンド14日間装着も効果が出ていない

 

発痛箇所「肘頭」から考えるに上腕外側・内側筋間中隔の問題を疑い、リリースして発痛状態の確認→painスケール7→1

 

 

 

 

コンディショニング

  1. 胸椎伸展エクササイズ
  2. 上腕筋間中隔のリリース
  3. 垂直知覚賦活化にて姿勢調整

 

 

 

備考

 

上腕リリースにて経過確認して頂く。

ご自宅でも可能なエクササイズに変え、継続的なセルフケアに変えて痛みの改善を図る。