気になるところ
首の痛み(頸椎捻挫)
- 10日前から首の痛みで動かせない
- 専門医からの診断は画像にて骨には異常はないとの事
- 湿布薬を処方されたが、なかなか好転しないし日常生活でも困る事でのご来院
- その間に自分で首を揉んでしまう
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
大胸筋、小胸筋の過緊張
矢状面
前方頭位
胸椎屈曲
2)動作評価
今回は特に動作痛が酷いので、テストは不可能と判断
3)他評価
- 後頚部に熱感がある(揉んだ事への炎症増強)
- 更に左右差があり右側への熱感が強く感じた、アイシングしても→後頚部だけ熱感残存
- 先ずは消炎、しかしながら日常生活の中で原因があると考え探る
- 筋トレを1年前から始めた
- 確かにご来院時にお見掛けした際も大胸筋の張りがあり、何かスポーツをされているのか?と推察
- 高校教員で野球部顧問、仕事も兼ねての筋トレ
- しかしながら大胸筋と上腕ばかり鍛えている伺う(アームカールなど屈曲方向ばかり)、せめてスーパーセット法でのトレーニングが良いのでは?
- その事で巻き込み肩を誘発し、今回の問題発症に加担した可能性は高く感じた
コンディショニング
- 胸部のトリートメント
- 後頚部アイシング
- ホームトレーニングを止めて頂く
備考
術後痛みは残存であるが左右振り向きは可能になる。
痛みが減少したと言う事はやはり炎症している事の裏付けにもなる、痛みが完全に取れないのは受傷でもちろん自然治癒時間が掛かる、ご自宅でもアイシングを行うように指導した。
しかしながら今後消炎後に胸椎の伸展ROMを拡充するエクササイズをおこない、姿勢修正を行う事で今後の再発のリスクを低減するアドバイスは行う。