リンク:脛椎ヘルニアと頭痛が酷い3 30代 女性 鉄道乗務員
気になるところ
急性腰痛
- 腰椎椎間板ヘルニアが再発した感覚、既往に頸椎ヘルニアも伺っていたが腰椎も似た病態がある
- 仕事中に我慢できずに帰宅
- 歩行時痛が酷いNRS9
- 原因は覚えがあり、お引越しで重いものを持ち上げたり荷造りした、その際に嫌な感じはあった(屈曲位と荷重姿勢は腰部椎間板圧力は1.5‐2倍になると言われる)
評価と仮説
1)疼痛が酷いため消炎に努め、基本はRICEを遵守し今回は行う
2)動的評価
屈曲(+)激痛で少しも出来ない
伸展(ー)抗重力伸展活動程度の腰椎しまり動作までの伸展はある、痛みの回避としての軽度屈曲も認めない
回旋(+)どの方向も痛みを伴う
3)他評価
- 神経症状には響かない、下肢の痺れも無い
- ヘルニアの既往はあるものの、前述神経症状は少なく筋・軟部組織の問題かも知れない
- 理由として痛みの回避行為は骨盤前傾にし、腰椎をロックさせると軽減し「ソンキョ」姿勢で一度深くしゃがむとそこまで痛がらない、起立動作が可能となる
- 逆に中途半端な前傾(腰椎アンロック)では、大腿前部へ手を置き閉鎖的回路を作らないと立ち上がる事が出来ない
- 総合すると腰背部の組織を使わない際には疼痛が少ない、つまり動作痛はあるものの一端終われば痛みは消失する、後の余韻が無い事が軟部組織的な問題へ傾倒しているとも考えられる
コンディショニング
- アイシングにて消炎
- コルセット着用し動作痛の軽減
- メールサポートで経過を翌日伺い、経過からの次のアドバイス他行う
備考
今回は腰痛の問題点が「神経」か「軟部組織」か?これで大きく予後が決まる
しかしながら頸椎ヘルニアは既往であるが故に、日頃の生活の中で気を付ける事が腰部にも必要で、元気な際には活動的な休日を通じ、機能回復をするアドバイスを継続する。