気になるところ
腰痛
- 昨年12月L1:第1腰椎圧迫骨折既往あり
- その前から慢性的な痛みはある
- 寝起きの痛みがある
- 通常なら仰向けから、真っすぐ起き上がれていたが現在は動作痛がある
先ずは昔からの腰痛と12月の圧迫骨折既往の問題鑑別を要す
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
胸郭右回旋
右鎖骨挙上
左鎖骨下制
左腰背部過緊張
矢状面
前方頭位
上部胸椎屈曲
スウェィバック姿勢
骨盤後傾
全体的に前傾で足関節戦略を多用し立位維持の傾向がある→垂直知覚の問題がある
2)動的評価
屈曲(+)腰椎屈曲制限で動作時平らになる
伸展(+)腰痛を認めるL1-L3周辺でぼやけた感じ、動作は腰椎主導の伸展で胸椎の追従を認めない
回旋(+)体幹左回旋出来ない→うつ伏せから起き上がる際にこの方向へ体幹回旋させると腰部痛(+)
3)他評価
- 伏臥位からのけ反る動作に痛み→動作評価での腰椎伸展可動性亢進あり(圧迫骨折既往由来も含む感覚)
- 体幹右回旋制限→左外腹斜筋ー前鋸筋の過緊張と圧迫痛がある
- 動的評価からの胸椎伸展ROM低下を認めた→修正を掛けて腰部伸展痛の再評価を行いたい
- 上記から、胸椎の可動域低下が慢性的な腰痛を起こし、更にその問題がL1圧迫骨折での伸展ROM低下と相互作用での腰痛と考えた。
- 先ずは胸椎伸展ROM拡充からの腰部痛を確認する
コンディショニング
- 左前鋸筋ー外腹斜筋リリース
- 徒手的に胸椎伸展ROM拡充エクササイズ→腰椎伸展痛の軽減を認めた
- 1からホームエクササイズにて胸椎伸展エクササイズ指導
- 屈曲動作の際に、腰部の屈曲ROM低下を認めたので起立筋伸張エクササイズ
- 胸式呼吸
備考
NRS6→4になる
7日後本日の経過とホームエクサイズの評価と今後の施術計画を立てる