気になるところ
左膝の痛み
- 場所は膝前面で限定されない痛み（ここら辺）
- 階段で痛み（昇段）
- 一旦しゃがみこんで立ち上がる際に発痛
- 通常歩行では痛みが出ない
- 長い間しゃがみこんでも膝に違和感がある（膝蓋骨）
評価と仮説
１）姿勢評価
全額面
胸郭の左回旋
肩甲骨ー胸郭のマルアライメントはない
右鎖骨下制
左鎖骨挙上
矢状面
僅かに前方頭位
僅かな胸椎屈曲
２）動的評価
屈曲（+）ROM低下
伸展（+）腰椎のみ伸展して依存している
回旋（+）右回旋困難
３）左膝の評価
完全伸展は（ー）SHMは問題ない、完全伸展での歩様でIC時も踵接地できている事が想定
LRの際も床面に対してのマルアライメントは（ー）
MTsの際は若干の内外転支持の筋弱化（内転筋・中殿筋）もあるが、不安定性を持たせた片脚立位でのスタビリティ評価は膝不安定性の要素は認めない
但し問題点は着座（低所しゃがみこみ動作）に於いて気になるところがあった
- 患側左は健側右距腿関節の動きに対し背屈ROMが断然少ない
- 前述の裏付けで、左下腿三頭筋の固さがあり圧迫痛も多い、しゃがみ込み動作で下腿三頭筋の遠心性収縮が過作用？
- その原因として、着座時に上手く重心コントロールが出来ていない→お尻を後ろに出しながら座らず、膝伸展筋を使い真上に体節を持ち上げている
- その事で、四頭筋過負荷→膝への障害になったのでは？と考えた
コンディショニング
- 脊柱伸展エクササイズ
- 胸式呼吸エクササイズ
- 前鋸筋 外腹斜筋リリース
- 抗重力筋トリートメント
- 着座指導
- 膝痛に関してのホームエクササイズ
備考
からだが固いゆえに柔軟なスクワット姿勢でのしゃがみ込みが上手に出来ていない、そこで代償からの膝伸展筋でもある大腿四等筋を酷使した結果、大腿直筋過緊張からの膝蓋骨が大腿骨への圧迫ストレスを与えた
更にFTPがそもそも炎症作用を持ちやすい性質から、今回の炎症には至らないまでも可動痛になったのではと結論付けたNRS7→３
ホームエクササイズをしながらの、メールサポートをする事にした。