気になるところ
腰痛
背部痛
肩こり
今回は神経症状もある腰痛について一番のお悩みであるためフォーカスを行う、更に運動連鎖からの考察で肩・背部の問題と腰部は深く関連しているものと考え、その理由も踏まえて考えに至る。
- 腰痛はいつも怠く横向きで寝る事が多い
- 2年前退職されて腰痛が発症、リハビリとトレーニング施設がある整形外科に通院中
- 専門医に腰部脊柱管狭窄症と腰椎ヘルニアがあると診断
- 左股関節を曲げると腿裏が突っ張り腰部への響きがある
- 中腰動作に痛み→着座痛
- 庭の草取りをすると痛み
- 症状から、専門医にウォーキングはしない運動指導をされている
- 腰部痛は2年前以前は無く、現在の問題が想像出来なかった
- 生涯事務職だった
- 内科的な問題は無い
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
胸郭左回旋 右肩甲骨―胸郭のマルアライメントはそこまで感じない
右鎖骨下制 左鎖骨挙上
矢状面
前方頭位
亀背
胸郭下制
骨盤後傾
2)動的評価
屈曲・伸展(+)痛みで出来ない
回旋:(+)体幹右回旋不可
3)その他評価
SLR:L(+)坐骨神経経路からと腰部への響き
矢状面姿勢評価から、腹圧低下で体幹支持機構が腰椎支持しかできない可能性→徒手で腹横筋を賦活化させて着座動作評価→痛み消失
先ずは日常生活でお困りな部分だけ取り除く事にした
- 運動連鎖の正常化から、腹圧賦活化の前準備
- エクササイズでの腹圧の賦活化
- 着座動作他運動シナジーの書き換えで正常な運動パターンの刷り込み
- 動作に於いて「痛い記憶→痛くない記憶」へ
コンディショニング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 前鋸筋ー外腹斜筋をはじめ体幹と下肢の筋リリース(抗重力筋と拮抗筋)
- 胸式呼吸
- 着座トレーニング
- ホームエクササイズ(2を除くすべて)
備考
2年前からいきなり腰痛を発症され現在に至る。
それまで問題は起きた事なく定年退職と同時に問題発症、これからの人生を楽しまれる予定だった、私も個人的には還暦も過ぎたのでお気持ちがすごく分かるし、出来る事なら何とかして差し上げたい気持ちで一杯である。
実際には、中腰や着座の際に痛みが無い方法をお伝えし、見出されたので日常の中で動作パターンが変化し、病巣に対し好影響を与えればと思います。