気になるところ
左股関節痛
- 特段変わった格好や運動はしていない
- 仕事が忙しい、座業で座りっぱなし
- 股関節屈曲・外旋・外転運動にて鼠径部痛
- つまり胡坐をかいた際に痛みが発症する
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面(-)
矢状面
前方頭位
スウェィバック姿勢
2)動的評価
屈曲:(±)屈曲深さはあまりないが無痛、但し腰椎同調していない(屈曲無しのフラット)
伸展:(+)伸展制限で頸椎と胸椎が伸展しにくく、代償を腰部で行う傾向
回旋:(-)
3)他評価
- 動作評価からも伸展がとても苦手
- 代償で腰部コアを抜いてタスクを遂行する癖がある
- 胸式呼吸が苦手から胸郭のモビリティが低下している
- 胸椎が動かなければ吸気も困難
- その中で体幹を抗重力伸展位に保つために脊柱起立筋群が過緊張→触ると圧痛も拘縮も認めた
- 座業が忙しい、前述の様に体幹屈曲位で固定しデスクに向かうと、座面を中心に身体が前方回転するモーメントが掛かる
- モーメントから回転を止めるために座位でも足で床を押して反力を作っていると仮定
- 身体の回転を止める別法として、デスクへ肘をつけて支持する方法もあるがしていないパソコン作業
コンディショニング
- 殿筋リリース
- 胸椎伸展
- 胸式呼吸
- 作業環境の見直し(デスクと椅子の高さ)
- 肘置きを検討してもらう
備考
「いつもの動作」の様でいつもではない、こんなことは日常でよくある事だと思います。
しかしながら、少しの姿勢の違いで重力の方向が異なると肉体は代償しそこで痛みを発症してしまう症例だと感じました。