気になるところ
左肩の痛み
- 既往9年前にc7-th1:第7頸椎ー第1胸椎ヘルニアでオペ歴あり
- 同症状から、左肩の痛みと手先の痺れ、痺れは現在も続き医師からは回復困難と言われている
- 以前は耐え難い痛み→現在は落ち着く
- 似たような痛みが14日前くらいから復活、ただ仕事で使いすぎ(フライパンを振る)からの問題の様な気がする
- お仕事はシェフでフライパンを振る→これが元で疲労と肩こりと思っているが特にここ2日間は辛い
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
左胸が右回旋傾向
鎖骨が左後上方、右が前下方から胸郭に対する肩甲骨アライメントが下記になる
右→外転下制
左→内転挙上
矢状面
前方頭位
上部胸椎屈曲
腰部スウェィバック姿勢がある
2)動作評価
前屈(-)
伸展(-)
回旋(±)そこまでの左右差は無く、ターゲットの左外腹斜筋の過緊張もそこまで認めない
※どちらかと言えば柔軟性は昔から多く、逆に支持力が弱くラキシティ傾向がある
3)他評価
- 弾性過多で関節の弛緩性が強い
- 身長は高くないが猫背が酷い→通常高身長だと他の方と作業台他生活環境が合わず、猫背を多用する事はしばし見かける
- 極度に腹圧が低く感じる(スウェィバック姿勢から言える)
- 実は腰痛もあるとの事
- 左肩と脇の痛みは安静痛の方が問題あり→特に伏臥位にて発痛が多い、仰臥位では逆に楽になる
- 頸部屈曲すると脊柱起立筋群へ響きある(伸展・回旋は痛みを伴わない)
- 矢状面姿勢から、胸椎屈曲→頸部は下を向き目線が確保できないので頸椎中間位で急に起こす→胸椎が硬いので動作は腹圧を抜き代償
- 呼吸などもその代償から腹式呼吸の可能性
- 抗重力伸展活動も抜けた腹圧は使えないので、脊柱起立筋の過作用を起こし腰部で無理やり上体を起こしている
- 起立筋の収縮は頸部の既往にも作用し、現在の後遺症を引き起こす→遠心性収縮が苦手な起立筋は屈曲で痛み増強、仰臥位で頸部の除圧を行うと主訴がNRS10→1くらいまで好転(正しアイシングも併用)
上記から、既往のヘルニアの後遺症が大きい事が体位変換からの痛み軽減からも言える、但し14日間前からの痛みとここ2日間鎮痛剤服用レベルは、姿勢アライメントの異常と仕事での過労も含まれる
コンディショニング
- アイシング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 腹斜筋ー前鋸筋リリース
NRS1にまで落ちるも起き上がった瞬間に8まで戻る→ご自宅でもアイシングを行い消炎のち7日間経過観察とした
備考
今回は問題が既往と大きく絡むため目に見える好転はかなり厳しい。
そこをどうメンタルを持たせてやるべき事への目標をブレずに継続できるか?一瞬でも楽になる成功体験をさせて差し上げる事へ重きを置いた。