2023年9月以来のご来院、前回の経過は上部リンクにて
気になるところ
- 前回9月施術後好転し楽だった、3か月は良かったが次第に腰痛が出てきた
- 右脚の痺れは消失し、現在は問題ない
- 今まで肩こりは感じた事がないが、最近は後頚部の疲労感を感じる
- 腰痛が酷く経ていても3時間ごとに目が覚めて寝れない
- どの体位で寝ても痛みを誘発する
- 患部は胸腰筋膜辺りにある
評価と仮説
1)前額面
- 胸郭左回旋ー右前鋸筋・外腹斜筋の過緊張も伴う
- 右鎖骨の下制、右肩甲骨外転下制
- 左足だけの股関節内旋、骨盤他前捻角から見たら浅いので違和感を感じた
2)矢状面
- 前方頭位
- 胸椎屈曲
- 骨盤後傾ー腹部コアの低下
不思議と骨盤以降には特にマルアライメントはさほど感じていない
3)動作評価
激痛のため、ごく軽負荷でのテストにした
- 起立着座動作(発痛動作)→腹横筋を入れると起立が簡単になり痛みが消失→コア低下
- .さらに安静位で軽く腰部を把持、左右に振るとまるっきりコアが効いていないので腰部が動揺
下肢のマルアライメントもない、体幹限定の問題とどの体位でも痛む炎症の可能性にて、アイシングと胸郭のROM(可動域)確保と腹横筋を入力するトレーニングを行い、以下コンディショニングと検証にした。
コンディショニングと検証
- アイシング20分→寝返り痛好転
- 上部胸椎伸展エクササイズ
- 胸式呼吸
- モーターコントロールトレーニング
備考
NRS9→5:痛みの10段階評価となる、昨年の9月からのご来院と言う事で最初からの施術となった。
幸いなのは右足の神経症状は治まっていた事、これの有無だけで予後はかなり変わるしかかる時間も大差。
しかしながら良くなったら何もしない→元通り、このサイクルを断ち切らないと今後も繰り返し最終的には神経症状の再発となってしまうからだ。
もう一ひとつ気になる事がある。
ご予約のお電話があり、通話中にゴルフの打ちっぱなしの音が聞こえた、もしこれが本当ならフォームの中で左側部を内股に構え、スウィング(インパクト)されるプレーヤーも、腹部コアを抜いて体幹回旋動作と言うそこも腰痛原因のひとつかも知れない。
この事を今回は受け止めて頂き生活する事をアドバイスさせて頂きました。