気になるところ
腰痛
- 寝起きの腰痛
- 倦怠感を伴う
- ぎっくり腰まではいかない
- 学生時代に野球部、その頃から腰の問題は抱えていた
- 痛みの場所が限定出来ない「この辺」→神経系ではなく筋性
- 脚や前部などの痺れや神経症状は無い
右股関節痛
- 立ち上がり痛→安静痛は無い
- 痛みの度合いはかなり強く、しかしいつもは何も感じていない、痛みの落差が激しい→炎症などない
- 座位から立位動作に痛みが有る気がする
- 腰部姿勢との連動痛は無い→関連性は薄い?
- 再現できない
- 3年前から時折ある
- 特にここ3日間が気になりご来院
腰痛との関連性での右股関節の関連?
それとも右股関節単体の問題?(構造性の問題・・臼蓋形成不全、もしくは経年(加齢)からの支持組織機能の弱化か?)
仮説と検証
姿勢評価
前額面
胸郭左回旋
肩甲骨も胸郭と同調して左回旋→右外腹斜筋・前鋸筋
股関節内旋
下腿内旋
足関節内旋
足部底背屈0°
矢状面
前方頭位
上部胸椎屈曲
腰椎過前彎
骨盤前傾
前額面は体幹の左回旋が見える、そして内股
矢状面では胸椎屈曲からの前方頭位の問題を感じた
2)動作評価
座位
- 屈曲 (+)屈曲深さは十分あるが痛みあり
- 伸展(+)頸椎ー上部胸椎伸展ROM(可動域)も少なく、代償はL5:第5腰椎が可動性亢進と股関節で代償しようとする、動作痛あり
- 回旋(+)胸郭右回旋できない
立位
- 屈曲 (ー)屈曲深さは十分、痛み無し
- 伸展(+)頸椎ー上部胸椎伸展ROM(可動域)も少なく、代償はL5:第5腰椎が可動性亢進と股関節で代償しようとする、動作痛あり
- 回旋(+)胸郭右回旋できない
立位では伸展痛は無いが、座位では伸展痛がある
つまり腰痛については体幹上部の問題で、腰痛=可動性亢進で動き過ぎ痛、対してその上下が動かない事に由来すると座位姿勢との発痛比較で分かる。
更に動作評価で胸椎伸展不足を認め、その問題点を一度クリアして再度確認→胸椎伸展ROMが出たら座位でも伸展動作が楽になった、その事で検証とした。
3)股関節にまつわるほか評価
先ずは再現性がない、この事が一番困った。
しかしながら姿勢評価からX脚と骨盤前傾ー腰椎伸展と言う、生まれつきのアライメントから逸脱する日常動作を探す。
職場→店長故に事務作業が多い、なので骨盤後傾で座る→その立ち上がりの際に問題が起こるのではなかろうか?
運動連鎖から、骨盤後傾ー股関節外旋・外転で股関節の骨頭と臼蓋の勘合が悪くなる、骨頭は臼蓋に対して前上方に移動し亜脱臼の方向へ動く。
つまり、基本的にX脚の場合床に足を踏ん張り固定したままで動くと
- 胸郭の左回旋
- 座位からの骨盤後傾ー股関節安定性低下
- 上記の姿勢で立ち上がる
- 更には方向を捩じりながら立ち上がる
- 品出しの手伝いで低所からのダンボウールなど、重量ある商品を持ち上げるために股間を開いたしゃがみ込みからの立ち上がり
これらの動作で股関節に過負荷しているのでは?
再現性がないので、運動後の評価は出来ない
コンディショニング
1)胸椎伸展エクササイズ
2)骨盤前後傾エクササイズ(コア賦活化と起立筋の遠心性収縮促通)
3)股関節の安定化機構賦活化エクササイズ
備考
七日後に経過観察と島氏rた