気になるところ
右股関節痛
台所仕事の立位姿勢で股関節痛
股関節の既往7年前にTHA(股関節置換術)をされている、その問題が影響?とても不安との事
オペに至った要因として、オートバイ転倒事故からの関節の問題
事故からは一度回復するも、その経年2年後?から発痛でTHAに至った経緯
今回の右股関節痛の痛みを執刀医に確認し、異常があるか?受診されるも所見なし
上記の事から、当院へ受診される経緯との事。
追加情報として、4日前にぎっくり腰(主に右筋性腰痛)をされて只今寝返りなどの動きに痛みを感じるとの事。
安静痛他は無く、立位時だけ症状が出る事からも姿勢痛の可能性が高い。
仮説と検証
1)姿勢確認
前額面
胸郭左回旋、右肩甲骨カウンターとテーション(外転下制ー前鋸筋)
骨盤も右後方回旋と、健側左に対してやや後傾から運動連鎖的にも右股関節は屈曲を呈す→右骨盤帯のアンロックから筋支持の過作用で筋性腰痛も頷ける
矢状面
股関節戦略、足関節戦略を多用して前傾姿勢(起立筋過緊張、殿筋筋力低下、下腿三頭筋過作用?)
胸郭が右へ回旋し前傾姿勢から、右下肢へ荷重をかけやすい姿勢とも見受ける。
動的評価
屈曲:+
伸展:+
回旋:+
急性腰痛の防御機構が働き、どの動作もしたがらない評価できない(痛いと思い込み自身で制限→ほぼ動きも少ないと思い+評価)
他評価
右股関節の大腿筋膜張筋ー腸脛靭帯の過緊張が伺える、対して同側の殿筋筋力低下からの引っ張る力が股関節屈曲方向へ作用?
そこで胸郭右回旋からの運動連鎖も含め、前述の代償姿勢を作る事になり、最終的には右骨盤帯のアンロックも起こし右腰痛発症にも至ったのでは?と推察
大腿筋膜張筋ー腸脛靭帯のリリースを行い再度矢状面姿勢評価→重心線が正規の位置へ回復した
コンディショニング
1)殿筋強化tr
2)右大腿筋膜張筋ー腸脛靭帯リリース
3)股関節伸展エクササイズ
4)胸式呼吸促通
5)骨盤前後傾エクササイズからの起立筋の無効化とコアの賦活化
備考
術後姿勢は取り戻せ股関節の歩行痛も減少した。
恒久的には殿筋の筋力UPも必要であるが、これはホームエクササイズより来院して行う方が良い事もお伝えした。
ご自身では正確に出来ないトレーニングもあるので、正確にしないと効果も薄いそこをお伝えしました。