気になるところ
肩の痛み、しびれた感じで痛み
左肩甲骨上面の痛み(肩こりを良く訴える部位)
しびれた感覚がある→この時は左に対し対側の右小指側の痺れがある事は不明だった
約1-2年位前からの症状(アルバイト時期と被る)
痛みが時折なる感覚、常に痛い訳ではない(1か月に数日程度)
しかし慢性的な肩こりは高校生くらいからある感じ
痛みの大きさが10VS0くらいの差があり、無痛の際はそこまで気にならない落差がある
現在は深夜飲食店アルバイトと学生の2足の草鞋、夜勤もあり仕事歴1年目で馴れていない
仮説と検証
肩こり、更には高校時代から(3-4年前)の主訴があり、中学生はバスケットボール部で進学しイラストを描くなど文系(座位姿勢)の多い活動。
姿勢の悪化からの問題が現在に至ると考え、更には現在はアルバイトをしながらが通学する、深夜飲食店業務でホールから手すきの時間で食材の搬入作業や、お客様の空いた時間での掃除ほか力仕事も多いと聞く。
先ずは姿勢と動的評価を行い要因の洗い出しを行う。
1)姿勢評価
前額面
胸郭の左回旋 肩甲骨と胸郭アライメントは同調→前鋸筋過緊張でrib2(第2肋骨)を下制しているので、前鋸筋が胸郭を左回旋へ変位させている感じが否めない
右股関節の過外旋、右足だけ外開き対して左股関節はやや内旋、これは胸郭が左前方へ向いているので股関節右を開き、足先を外へ向けて進行方向を相殺しているのでは?→立位から重力方向を変え、下肢リリースを行うと仰臥位では左右対称になる
矢状面
不思議と何も問題ない、重心線も正常
2)動的評価
屈曲:(ー)問題ない、腰椎も前屈が可能
伸展:(+)一見胸椎も腰椎と同調して問題ない、しかし頸椎の伸展に無理を感じ楽に伸展動作をしていない(努力性)
回旋:(+)左回旋少ない
最初は左肩甲骨上部(肩甲棘)辺り痛みを訴えていた(痺れも左だと考えていたが実は右手の痺れ)
矢状面の姿勢は良い
頸椎伸展が努力性
胸郭左回旋と肩甲骨の外転下制(前鋸筋過緊張)
上記から、頸椎の神経症状と胸郭が左回旋からもアライメント修正してどうなのか?と考えた。
術後(アイシング・右前鋸筋アプローチ)、胸郭アライメントは修正出来たが、症状確認をしても元々来院時は痛みがなく、評価しても好転他確認できない。
しかしながら、右手の痺れが術後発覚し腋窩を刺激すると一瞬好転も見えた、しかしながらやはり頸部からの問題が濃厚→頸椎を前屈させると痺れも肩の痛みも一瞬にして好転する事からも、いったんアイシングからの問題点好転を狙う。
前述頸椎の伸展時圧迫からの神経症状の発症原因を考えた。
発症時期が深夜アルバイトと重なる点が気になり、基礎疾患として慢性肩こりがある状態から、今まで机に座り何時間もイラストを描いていた生活から一転、今は深夜肉体労働と力を入れて重量物を扱う首へもインパクトする生活へ変化。
この事から、今回の問題点(頸椎の神経症状→首を上に向けるや力仕事をすると問題)に至ると考える。
コンディショニング
1)頸部アイシング20分 毎日
2)前鋸筋リリースからの姿勢変換
とにかく患部の消炎を考え、頸部の動きがスムースに可能になる様に介助を行い、可能なら7日後にアイシングの効果確認も行い、最終的に胸椎の可動性をもう少しUPさせて頸部への負担を軽減する。
それからの慢性的肩こりからの脱却を行う。