リンク:ゴルフを始めてからの腰痛 50代 女性 事務職
気になるところ(7日間経過2回目)
腰痛経過
1)腰痛がNRS8(痛み10段階評価)→6-5になる
ゴルフ中やふとした動作から痛みが出ていた、その回数が減少した感覚で言えた。
2)しかしながら痛みの深さはあまり変化がない気もする
3)初回のコンディショニングにて指導した「胸椎伸展エクササイズ」を毎日行っている
仮説と検証
1)気になるところ3の「伸展エクササイズ」に好転反応があると確信、NRS8→6-5がその検証結果とも言える。
2)1から時間を掛けて腰痛の好転具合を確認する。(1か月単位)
3)事務職故に、デスクへ向かう時間も長く胸椎へ圧縮応力が働き、椎間板前方を中心に水分を脱出させ結果椎間関節の動きを抑制、その結果胸椎伸展可動域を減少。
動きが悪い胸椎の代償が腰椎へメカニカルストレスとして与え、結果運動や動作痛に至る事が判明した。
4)3の仮説を裏付けるように、来院時伏臥位にて胸椎をしならせるも圧迫に対し痛みや硬さを感じた。
5)胸椎の伸展制限因子のもうひとつ
胸椎が伸展出来ない理由として腹部側にもある、子宮摘出手術を行った既往を昨日伺った、腹部の問題や外腹斜筋ー前鋸筋の問題も確認する。
しかしながら伸縮性もあり、圧迫痛もない事からその問題はの影響は今回は少ないと感じた。
但し、立位と座位にては下腹部の子宮を取り去った空間へ内臓が落ちて、腹膜―胸膜を介し重力の影響もあり胸椎を屈曲させやすくなるのは考えられる。
コンディショニング
1)胸椎伸展エクササイズ継続
2)外腹斜筋ー前鋸筋アプローチ
備考
初回にて好転反応が見れたのは、クライアント様に対しホームエクササイズの士気を高めるのにとても有効である。
この第一歩が踏み出せるのか?否か、これが予後経過に大きく関わるので留意したい、つまりいくらセラピストが努力してもホームエクササイズでクライアント様が楽になる意志がなければ叶わない。