気になるところ
腰痛
既往:幾度となくぎっくり腰が多発、整形外科や接骨院へ通うも再発あり
1年半前からゴルフを始めた、その頃から急性腰痛がなくなっていたが半月前から気になる腰痛が再発。
しかしながら今までの痛みの種類とは異なる。
1)立ち上がりほか腰椎を伸展気味で痛みを覚える
2)ご自身でのけ反る動作を行う際に手を腰の痛みの場所へあてて動作を行う、すると「ずりっ」とまるで骨が動く感じがある→すると一過性に楽になる→この事が「骨?」などと気になられている様子。
3)この感触はゴルフを始めてからの痛みの種類
この事が分かった。
仮説と検証
1)伸展痛→体幹の伸展ROM(可動域)確認にて自動運動(自身で動いてもらう)→発痛あり。
2)1から動作中に伸展運動は腰椎依存で、胸椎や頸椎は協調動作出来ていない→腰椎のhyper-mobility(可動性亢進:動き過ぎ)。
3)ゴルフを始めてからの痛み種類の変化→胸椎が動かないので腰椎でスイング(回旋運動)を生み出している。
周りのゴルファーから「手打ちだよ」と言われる所以は此処にあるのかも知れない。
4)一見細身で姿勢が良く見えても、矢状面(横から)の姿勢も胸郭前面がへこみ、骨盤が後傾している(臀部が下がるところから確認)
コンディショニング
1)胸椎伸展エクササイズ、ホームエクササイズにて指導
2)鏡を見ての呼吸の仕方と重心コントロール指導
備考
元来腰痛でぎっくり腰を多数回受傷されている歴、この事からも腰部は弱い事が分かり、かつ、お仕事も事務職と言う事からも前傾姿勢と、骨盤後傾からのコア低下と上体を起こす抗重力伸展活動は脊柱起立筋に依存。
デスクに向かう姿勢は胸腰椎の椎間板前方の圧縮を促し、水分の脱出ほか痛みを覚え固着させる要素があり、この事からも胸椎伸展制限が起こるのも必然と考えます。
そんな状態から、いきなり運動を始めるとどうしても上手く身体も使えないから力を入れ、フォームも崩れやすく結果痛みを出してしまうと言う訳です。