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首の痛みがあり寝ていても目が覚める 20代 男性 会社員(設計)

気になるところ

 

腰痛

頸部後面痛

頭痛(右側頭部)

肩こり

 

現在は一番首と頭痛が気になる、理由は痛みで寝れなく睡眠中でも目が覚めてしまう

肩こりは、その延長上の気がしてならないので先ずはそこを何とかして欲しい。

との事でした

 

 

腰部痛

  • 5年前に腰椎椎間板ヘルニアと専門医からの診断
  • 原因は?であるが、高校生の時にテニス部で酷使したかも
  • 通院以降も痛みはそこまで好転せず、投薬だけで現在に至りどちらかと言えば慣れた
  • 就寝時、寝返りで右脚全体に痺れ発症
  • 2-3分程度痺れた後消失→問題ではあるが痺れの継続時間が常時でなく短い→慢性期?
  • 腹筋・背筋運動で鍛えている(過去に専門医からの運動指導)

頸部後面痛

  • とにかく痛い
  • 自身で揉んでみる
  • 入浴後、1時間は楽な気もするがその後痛みで寝れない
  • 姿勢は寝ていても痛みが有る
  • 右回旋にて痛みが増幅

頭痛

  • 右側頭部を中心に痛みがする気も、正直どこが痛いかわからない
  • 嘔吐がある
  • 頸部痛と同調している感もある
  • 頸部右回旋と痛みは同調しない→椎間関節性の頭痛はリスク低

その他

  • 血圧が高い(本態性?)
  • お酒が好き
  • 太ってはいない

 

 

 

評価と仮説

 

1)前額面

股関節前捻角が浅い

股関節外旋

 

矢状面

顎を持ち上げて起立筋主導の抗重力伸展活動を疑う)

若干の胸椎屈曲(上位th1-3:第1-3胸椎)

 

 

2)動的評価

前屈:(+)ROM:関節可動域が立位前屈からの床面から45cm、無痛

伸展:(+)腰椎優位の伸展で胸椎の協調は無い、無痛

回旋:(-)

 

3)他評価

  • 後頚部痛→下部胸椎マルアライメント(屈曲)からの頸部硬結は認めない
  • どちらかと言えば熱感がある(蝕知)
  • 後頭隆起辺り、特に右側へ圧迫痛と硬結がある
  • 動作評価にて(+)が多いが、姿勢評価では症状に対し問題点が少なく感じた→硬結なく炎症系?での痛み?
  • 姿勢痛でよくある「寝たら楽」がなく、寝れないくらいの痛みが常時→動作評価での問題点(+)
  • 頸部痛は腰部の既往から考えても神経症状へ傾倒しているようにも思えるが、幸い手の痺れ等の問題は無い
  • 動的評価にて伸展ROM(+)なので、そこを改善しながら頸部の炎症等を検証する

 

 

 

コンディショニングと評価

  1. 後頸部アイシング→頭痛消失・頸部右回旋痛消失とROM拡充
  2. 上部胸椎伸展エクササイズ→同上
  3. 胸式呼吸
  4. 前庭リハビリ→立位姿勢の矯正→抗重力伸展活動を脊柱起立筋代償からインナーを使っての姿勢作りに変換できた

上記検証から、NRS9→1程度まで変化、「これなら寝れます」と言うくらいまでになる。

 

 

 

備考

 

既往での腰椎椎間板ヘルニアでの骨関節系(圧縮応力に対する椎間板の剛性)が元々強くない可能性も考えながら評価でした。

 

お仕事も設計と言う1日中座位(骨盤後傾→上行性運動連鎖からの猫背)が多く、胸椎のマルアライメントをはじめ、胸椎椎間関節のコンプレッションの中で椎間板の栄養も絞り出され、胸郭の動作制限にもつながりやすいと考えました。

 

胸椎の解放は胸郭自体の動きも出て呼吸に貢献します、つまり胸郭が動きにくい呼吸は腹式呼吸に逃げる傾向があり、つまり腹部コアを自身で抜いて自由度を作ります。

 

しかしながらその代償として腰椎のスタビリティ低下からの、支持力は骨へ依存され様々な問題波及を頭部まで波及する可能性は否めないのです。

 

ちなみに腰椎椎間板ヘルニアには「クランチ」は禁忌なので、即刻辞めて頂きました。

それとお酒は控える事もお勧めしました、血圧が高く脳血管性頭痛もあれば家族歴・ご年齢から考えても将来「高リスク」のなる事も考えられます。