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仕事中に腰痛 30代 男性 電気工事営業

気になるところ

 

腰痛

 

職場で仕事中に急に腰痛、現場監督で見守りをしていた

12時から痛みが出た(お昼休憩?)

立ち座り・歩行痛で動作に補助の手が必要

重量物の持ち上げや変な姿勢もしていない覚えが全くない

8年前にも似たような症状で3日間で快方

今回は8年前より酷く痛む、強い不安感を感じて来院

肩こりは感じていて、他の整体院へ時折通っていた(激痛でもないのか?効果は?と思っていた)

 

 

 

 

仮説と検証

 

1)姿勢評価

前額面

胸郭左回旋

右肩甲骨下制(両側性の巻き込み肩あり→小胸筋過緊張

左臀部の盛り上がり

 

2)矢状面

若干の前方頭位

やや猫背

骨盤後傾(今回の痛みの回避行為も含む)

 

3)動的評価

屈曲(-)ちなみに座位前屈は(+)この事からも腰痛は下肢後面の組織伸びがあれば腰痛が起きにくい事が判明→原因は体幹

伸展(+)第5腰椎付近へ痛み→可動性亢進となればその近隣へ動きにくい場所がある→胸椎伸展不足

回旋(+)右回旋制限と回旋動作に発痛

 

4)他評価

 

問診カルテ記載時に、呼吸が荒いために(体重があるお方)なので腹部圧迫からの呼吸の問題?無呼吸症候群他、循環器他呼吸器系の疾患確認→(ー)

 

よって胸式呼吸の精度確認→吸気からの胸郭拡張制限(上位・下位共に動きが少ない)

胸式呼吸精度低下→胸式呼吸より腹式呼吸動作は、立位で言うと胸椎の伸展屈曲を繰り返す、その作用に脊柱起立筋(アウター伸展筋)を過使用し、負荷しやすい条件にもなりえる。

 

このルーティンが常態化し、脊柱起立筋過作用からの姿勢作りを促通定着させて行き、最終的には過負荷からの受傷で腰痛が発症したのでは?と考えた。

検証として、抗重力伸展活動を多裂筋+腸腰筋を使えるように促通した結果、痛みが極度に落ちて動作が楽になった、この事からも脊柱起立筋の作用を抑えると痛みが減少する事が判明。

 

その他の気づきとして、施術中に左臀部ー大腿後面の過緊張を認めた。

理由として、胸郭左回旋と猫背から立位・座位ともに床反力作用点が左足へ移り片方だけ荷重負荷を受けたと想定。

 

 

 

 

 

コンディショニング

 

1)アイシング20分(捻挫対応)

 

2)胸式呼吸(抗重力伸展活動の正常化につきインナーの賦活化)

 

3)左臀部ー大腿後面のリリース

 

4)小胸筋リリース

 

 

 

 

備考

 

立ち上がり・歩行痛がNRS9→3(痛みの10段階評価)になったとの事、補助する手など使わず普通に動作が可能。

 

翌日も仕事と伺うも大事を取り休んで頂く事にした、7日以内に経過確認を行い今後は月1回程度のが来院で姿勢や動作パターンを改善して行く。