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100kmウォーク脚の疲労を取りたい 40代 男性 会社役員

気になるところ


下肢の倦怠感
1)100kmウォークをしたので足がだるくケアをして欲しい。

 

2)第3-4趾のMP関節付近(指の付け根の関節)の軽い痺れのようなものを感じる事がある。

 

歩行時、偏平足からのMP関節の圧迫刺激からと考えた。

 

 

 

 

 

 

仮説と検証


気になるところの2について考え伝えた事

 

1)前側横アーチが無く偏平足
偏平足故、地面と干渉し保護のため皮膚肥厚も認めた。

 

2)偏平足は昔からと聞いた(遺伝他)。

 

3)ランナーでストイック
昔から運動はかなり行い、歩行もラン(毎日)も相当な距離を運動される。

 

4)既往に(左側)腰椎椎間板ヘルニアがある
左足はやや脚力が劣る傾向にあり、歩様の変化から第3-4趾MP関節への胼胝(皮膚肥厚)を認める傾向にある。

 

5)会社経営者でスーツと革靴が多い
全国を飛び回り営業を行う、毎日ほぼ外出時には革靴を履かれ、つま先をすぼめる事で足趾の根元が拡がる。

 

この事でアーチを構成する靭帯や筋組織他軟部組織へ影響、つまり偏平足になりやすい条件を作る。

もしこの原因が濃厚なら、革靴を多用された以降からの問題点かも知れない。

 

6)足首の背屈制限
足底より連続する組織の走行から下腿三頭筋過緊張もある。

 

足部への影響としては、ランの際でも「バタッ」と脚を路面へ付かれる傾向があり、以前も一緒に走った際には気になった。

 

7)足関節が背屈しないと足部外側ユニットの負荷も大きくなる?
歩行IC(踵接地)時にうまく力を逃がす事が出来ず、足部外側ユニットがかなりの過重負担を担い、アーチ低下に影響する?

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)臀部―下肢ハンズオン(fasica:筋膜ほかトリートメント)

2)出来るだけ革靴を履かない方法、つま先のきつい靴を履かないなどのアドバイス

3)足部機能回復のエクササイズ指導

4)足関節杯来るROM:可動域の促通と運動後のウォールストレッチで30秒

 

 

 

 

 

 

備考


すぐには結果は出ないが足部の機能回復と、靴の種類や事務所に滞在されている場合の過ごし方ほか、うまく足部を開放し横アーチを作る機能組織を抑制しない方法を行う事が良いと考えます。

 

運動も良くされ、床反力を使い足底の組織も多用されているので、内側ユニットの引き寄せる筋力低下は考えにくい方向で行けば、やはりスーツと革靴の問題は外せないかも知れない。