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寝違えから首が動かない2 30代 女性 保険営業

気になるところ(2回目10日経過)


首の寝違え(頸椎捻挫)


1)ご来院後(受傷当日)より4-5日以降ようやく楽になる
捻挫なので好転するまでの日数は想定内

 

2)受診後翌日アイシングをしていたら何とも言えない首の気持ち悪さから止めた。

 

3)今現在、いつもの慢性的な肩こりまでのレベルに戻る。

 

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)頸椎のhyper‐mobility(可動性亢進:動き過ぎ)
前回も書いたが、胸椎の伸展可動域が少ないために頸椎のROM(可動域)が過剰に拡がり、不安定性を持たせている事から何かしらの衝撃にて頸椎捻挫に至りやすい。

 

2)不安定な首を悪化?
いつも首がだるいのでご自身で揉んだりしていた経緯があり1の頸椎不安定性を助長している→止めて頂く。

 

初回ご来院の際は炎症している筈がアイシングを受け付けない、その考えられる可能性から上部胸椎付近の組織が硬くなり血行障害、その部位も一緒に冷やしたので虚血?

 

但し頸椎の激痛部は炎症と言う混在した問題点が近接していたと考えた、以前の交通事故で整形外科に通院時は温器法処方、気持ちはとても良いが全く症状緩和にも至らないと言う経緯もある。

 

3)枕が邪魔?
当院の矢状面(横)からの画像診断で前回より術前でありながら、かなり頸椎の前方頭位と胸椎の屈曲(猫背)が好転。

 

この事なのか?術後に常用している枕が合わなく、寝苦しかった事から枕使用での就寝を止めて頂く。

 

裏を返せば、枕が前方頭位他肩こりを助長していた感が否めない。

 

4)胸椎伸展可動域の低下
痛みの代償姿勢も含んでいたのだろう、肩甲骨の外転+下制(巻き込み肩)姿勢も好転、あともう少し今度は胸椎の伸展ROMをつけてたい。

 

5)肋骨角が鋭角
呼吸の際の胸郭の拡がりが少ない(下部がすぼんでいる)、特に下部肋骨のバケツハンドルモーションが少なく、胸部の持ち上がりが少ないのも猫背の一因と考えた。

 

更に評価を進めると、横隔膜(特に右)に拡がりがなくその修正を行うと、吸気の際に胸郭の拡がりが増加。

 

6)ボディイメージの低下
目視+体性感覚のすり合わせが出来ていない→当院で行う。

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)胸椎伸展エクササイズ

 

2)胸式呼吸法の修正

 

3)鏡を見ながらボディイメージの修正

 

 

 

 

 

 

備考


痛みを取り去ることは姿勢が良くなり、しいてはスタイルが良くなるのでバストラインやヒップラインが持ち上がり、肩こり以外の余剰効果ではあるものの、この部分は女性に知って頂きたいと考える。