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首を自分で捩じって激痛と首が回らない 30代 男性 経営者

気になるところ


首の痛み
1)頸椎捻挫?

いつも首の凝り感を感じていた、今回もその感覚から逃れたくて無意識に自身で首を「こきっ」と捩じった。

 

その瞬間に左頸部に激痛が「びきっ」と走り、以降全く痛みで首が動かせない状態になる、と言う流れで今回のご来院。

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)ご自身でスピード感を持った首の捩じりと言う衝撃
ここからの頸椎捻挫と考え、起きているのも辛そうだったので仰臥位にてアイシングを行う。

 

この事で痛みが治まる傾向は確認できた。

 

当然、すぐには好転することも不可能なので、ご自宅にてアイシングの方法他、就寝時の枕を使い安楽姿勢を見つけて頂き経過観察。

 

2)そもそも何故?首を捩じる習慣があるのか?
th7-9(第7-9胸椎)および上部胸椎(th1-3)の伸展制限がある事が疑われる、姿勢も胸椎は猫背である事から頸椎が日常動作で可動性亢進(動き過ぎ)である。

 

3)2の姿勢から重心を支持基底面に入れるために、腰部をスウエイバックしてインナーを抜いて立っていた。

横から見ると「?」マークのような姿勢。

 

4)3のインナー作用低下から、腰椎の安定化機構も低下→クライアント様に確認すると、腰痛歴もあるとの事で背筋(アウター)の過緊張がすごくある。

 

伏臥位にても身体を起こそうとする背筋が作用して、カチカチに硬い。

 

5)4の一環で、脊柱起立筋が過作用して後頭部から仙骨部まで連絡し過緊張、椎間を狭くする方向へ作用し今回の頸椎捻挫の要因になりうると考えた。

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)頸部アイシング20分。

 

2)7日程度このまま経過観察を行い、激痛が好転次第胸椎伸展ROM(可動域)を増幅するエクササイズを行う。

 

3)2と胸郭の機能回復(呼吸法)を用い、正常な立位姿勢を回復させ恒久対策を行いたい。

 

そこから頸椎の可動性亢進部位への負荷を軽減し、今後ご自身で首を捩じる事がなくなる様に指導したい。