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だんだん酷くなる腰痛 40代 男性 現場作業員

気になるところ


腰痛
1)20代からの腰痛、20kg程度ある重量物を持ち上げる現場作業

 

2)4時間はパソコンでの座業

 

3)数年前から転職され、今は野外での足場作業の仕事をしている

 

この事からここ数年は月に2回程度の腰痛があり、半年前に整形外科受診時の診断としてMRI画像から、神経根の腫れと骨への干渉があるとの事。

 

ヘルニア等の診断は無いものの、神経症状が右足にある

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)今回は右足の痺れは主訴の中には含まれない、しかし右腰部を中心にして痛み(前屈痛)が酷い→熱感もあり炎症が疑われる→アイシング実施で好転傾向

 

2)医師の診断からの神経根の腫れ→この事からも夏場作業で体内に熱がこもるため増強からの1の検証

 

3)何かしらの影響から脊柱起立筋群の過緊張が伺える

 

4)3の原因は、TH7-9(第7-9胸椎)の伸展制限があり、下向性運動連鎖から骨盤後傾、それを受けて腹横筋ほかコアが全く効かないので腰椎の安定化が損なわれている。

 

故に上体を起こす動作を起立筋にて代償している。

 

つまり緊張が常だから、遠心性収縮が不可能で前屈などのその動作を伴う場合、無理やり起立筋が伸長され痛みに転じると考えた。

 

5)4のコアが効かない姿勢の原因として、過去に4時間座業からの椅子に角度がついて、骨盤後傾位からのコア弱化が想定できた。

 

更にクライアント様は身長が高く、座業は背中を丸めないと事務作業ができなかったことも想像できた。

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)アイシング20分→好転にて寝返りと起き上がりが可能になる→ホームエクササイズとして行う

 

2)消炎したらご来院するように促した、基本7日間程度と考えました

 

 

 

 

 

備考


足場組立のお仕事で、常に野外作業からの猛暑で熱を沢山受けられた事が伺えます。

 

熱は急性期の神経症状にとても悪影響を与えます。
以前、別の症例でも・・夏場の焼けた車の座席や入浴だけで腰痛が悪化したお話も伺いました。

 

ダメな事は気を付けた方が良いと思います。